伝統的なものをテーマにやっているので、
手彫りの根付けにもトライしてみました。
根付けとは今でいうストラップやキーホルダーで、
昔から日本でも親しまれていた小物アイテムです。
とりあえずヒノキ材で試作
上は比較的柔らかいヒノキ材で試作したものです。
試作の段階で硬い木を使うと、
ボツになった時、労力がかなり無駄になるので、
試作の基本は柔らかい木です。
根付け・ストラップ系のものは、
いろんなものにぶつかったり、
押しつぶされることも多々あると思うので、
本番ではカエデやサクラを使います。
サクラは江戸時代の根付けにも多く見られる素材です。
木目が細かく硬いので、小物や強度が必要なものに向いた素材です。
カエデはサクラ以上に硬く、粘りもあります。
彫刻刀で彫っていくとカエデは手がくたくたになるので、
サクラくらいの硬さがベスト。
ただ、雲は白いので、カエデの白っぽい色を生かしてみました。
下がカエデで作ったものです。
カエデの硬質な感じ、分かりますか?
6個彫っただけで手に血豆できました。
紐をつけると下のようになります。
ストラップにしては少し大きめかなと、
作り終わってから思いました。
試作の段階で気づかないといけない事ですが、
人の好みは色々なので、大きめが好きな人もいると思い、
とりあえず、出品します。
紐の色はページトップの写真にある三種類。
以上、雲の根付け・ストラップでした。
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