なんとなく進めている香合作り

モダン神棚作りから離れて香合彫刻

最近、また香合をいくつか作ってみました。
茶道に詳しくはないのですが、少しハマってます。
昔の人の作ったものと見比べ、サイズ、機能、バランスなどを確かめながら作ってみました。

道具のサイズや形状には、機能からくる理由があります。
それらは使っていても気づかないことも多く、
作ってみる事で「なるほど」となり、
そんな発見が道具作りの一番の魅力です。

茶の湯で使うお香には、粉末のものと、蜂蜜などと練り合わせてペースト状になったものがあるのですが、季節によって、その二つを使い分けます。暖かい季節には粉末状のもの、寒い季節にはペースト状のものです。
木は、ペースト化されたものを入れる容器として適切ではありません。
そのため、木彫刻の香合が使われるのは暖かい季節と決まっています。
木彫刻の香合に鬼灯、南瓜など夏が旬のものが多いのはそういった理由で、
白菜やみかんでは季節外れとなりアウトなんです。
神棚作りから離れて香合作り

また、香合を作りたいなと思った理由がもう一つあって、
それは、外国にいた時、茶道や禅をやっている人が予想をはるかに超えて多くいるという事を知ったからです。
以前の記事で、オーストラリアに滞在した事に少し触れましたが、
そこにいた時に、現地の人に茶道教室に誘われたことが、茶道に触れた初めての体験でした。
その教室では、スキンヘッドで藍染めの和服姿の白人が茶道を教えていました。
私は、何でも経験だと思っていただけで、作法を覚えようとは全く思っていなかったのですが、
4畳半ほどの狭い空間の中で行われる所作は流れるように美しく、
見ていて何とも言えない心地よさがあって、
その後、何度も通うことになりました。

通ううちに、茶道と禅とは深いつながりがある事を知り、
住んでいたホバートという町からメルボルンまで行き現地の禅コミュニティーの中で8日間、精進料理と座禅三昧の日々を経験してみたりもしました。
日本人が外国まで来て何やってるんだと恥ずかしくなるような話ですが、
そういった経験を通して、
いかに自分が日本についてあまり知らないことと、
海外の人が古き日本の文化に価値をおいている事を知ったのでした。

ものを作る人間として新しいものには触れるようにしていますが、
新しいものは、世界中どこにでも似たようなものはあります。
そして、半年後にはもっと新しいものが出ている。
そういった生まれては消えていくものに置く価値観と、
長い時間の中で存在し続けている普遍的なものに価値を置くのと趣向は二つあるようです。
欧米人が日本に価値を感じるのは後者のほうだと個人的には感じました。
が、そういった事は、当の私たち日本人にはスルーされがちです。
どうしても焦点は、新しいもの好きの自分たちが基準になり、
漫画やアニメが海外でウケている、といった事はよく耳に入りますが、
地味な茶道や禅に多くの人が関心を持っている実事は意外とスルーされてます。

で、香合に話を戻すと、
多くの外国人が茶道をたしなんでいるという事は、香合のニーズもあると思ったんですね。
英語圏の人に直接販売するのは、昔ほどハードルは高くなく、気軽にできる時代です。
ただ、気軽に販売できるマーケットというかシステムがあるというだけで、
そこに出すだけでは売れませんが、多くの作り手さんが始めています。
テクノロジーの進歩によって、
言語、物流、決済、あらゆる面で壁はなくなってきているので、
規模は小さくても、海外に直接売ろう思う人が増えるのは当然の流れだと思います。

周りに便乗するわけではないのですが、勉強くらいはしておきたいところです。
基本的に今まで企画したことの8割は失敗してます、、。
大事なのは、企画し失敗をするサイクルの回転速度だと思っています。
回転が速ければ、残り2割の手ごたえありの「ネタ」を育てていくプロセスに入ることができます。
ひとつひとつは小さくてもいいので、
そういった仕事をいくつも持っていることがこれからの時代には合っていると思っています。

現在、香合の他に3つほどの事を同時進行で進めています。

香合に関しては、ある程度種類が増えるまでは、とりあえずminneに出していきます。

ですが、思っていもいない落とし穴がありました・・。
内側の面のやすりがけが予想に反して大変です。
ゆっくりいい方法を考えようと思ってます。。


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