人がいらなくなる時代の中での手仕事

最近、巷では、
テクノロジー、特にIT技術の進歩によって、
多くの仕事がなくなると言われています。

コンビニの店員から、お医者さんや弁護士、政治までも人工知能がやったほうがいいなんていう事を言う人もいます。

そんな中、
「今後も残る仕事って何だろう?」
という疑問は、関心の深いテーマです。
できれば、消えない業種に就きたいものですが、
それがはっきり分からないところがあります。

一般的には、それは「クリエイティブな仕事」と言われています。
創造的な仕事はロボットにはできないから、という理由は確かにもっともですが、
あくまで、ロボットにクリエイティブな事はできないという前提があっての話です。
間違いなくクリエイティブな仕事をするロボットは出てきますし、
すでに音楽の分野では、作曲をするAIが多用されています。

さて、
そんな中、「残っていく仕事」を半分まじめに考えますと、
まず、既得権に守られた仕事は堅いと思いますが、
そういうポジションは、椅子取り合戦みたいなもので、
みんなが就ける仕事ではありません。
また、前述のように、クリエイティブな仕事では、
技術の進歩がそれを乗り越えてしまいますので、

クリエイティブ、既得権以外で「これからも残りそうな仕事」を考えますと、
「人間がやらないと価値が作れない仕事」がその一つだと思っています。
例えば、派手さはないですけど、マッサージなどですね。
技術が進歩しても、人に揉んでもらいたいというニーズは残るので、全てがロボットに代替されることはないと思うんです。
そして、手工芸、木彫刻も同じ理由で残るんじゃないかと。。
なので、こんなご時世に無責任な話かもしれませんが、
これから社会に出る学生さんたちにおススメの業種です。

IT系の会社って平均年齢30歳手前のところが多いので、
とりあえず成長分野と言われる世界で20代はバリバリ働いて、
管理職に残れなかったら、潔く会社や都会を離れ、
木彫刻の世界に流れてくるのも面白いと思います。

というか、若者は感度がいいのか、
一部の工芸の分野では学びたい人が増えているのだそうな。

祈り雲もそうですが、
職人がひとつひとつ手作りしているから「欲しい」と思って頂ける価値が生まれます。
これがもし、デザインがさらに洗練されていたとしても、
一から十まで全ての工程を機械による流れ作業で生産されていたら、100均ショップに置かれていても買いたくありません。
価値のほとんどは手仕事で生み出されていると言っていいでしょう。

「手仕事をする人格を持ったロボットが出てくるだろう」という見方がありますが、
そのときまで生きていられたら逆に嬉しいですね。

というか、機械が人間を越える、というよりも、
人間が機械のようになっていくことで、
人間味ある仕事に価値を持たない社会になっていく事に危機感持った方がいいかも知れません。

woodworksでは、祈り雲の他にも色々やっていますが、
共通しているのは「手仕事」です。
その中には、すでに芽吹いているもの、また、祈り雲のように芽吹きかけているもの、様々です。
木工、木彫刻の分野で、色々な事を試しながら、
そこに眠っている可能性を探るのは楽しいものです。
今後も、ゆっくりとではありますが、
じっくり取り組んでいきたいと思っています。

以上、これからおススメの業種について適当に書いてみました。