長く活動している木工家は、
必ず、定番の作品をもっています。
また、その質は、年月とともに洗練されていきます。
第一個目を作り上げた時の喜びから始まり、
そこから、マンネリ化を抜け出す葛藤など、
数々の山や谷を越えて、定番の作品は洗練されていきます。
祈り雲のクオリティーも、
その数を重ねるごとに向上してきました。
そんな中、今年は、
コロナの自粛もあって、
価格について客観的に考えるゆとりができました。
質が上がっていることに加え、
慢性的な品薄状態がずっと続いていることを冷静に見て、
今の価格が適正ではないという結論に至り、
シリーズ全体の値上げをさせて頂くことになりました。
定番の作品と言っても、自分の主観だけでは定番品は生まれません。
良いものに、良い評価をしてくださるお客さんの存在あってのものです。
そんな感謝とともに、これからも丁寧な仕事をしていきたいと思っています。
そもそも、数えきれないほど販売されているモダン神棚の中から、
祈り雲のページに辿り着いて頂けること自体、
奇跡みたいなものだと思うので、
そのようなご縁を大切にする気持ちでやっています。
今は何でも、ブランディング、ブランディングという時代ですが、
ちゃんとしたものを作って、
より満足して頂けるにはどうしたらいいかを日々考え、
丁寧に梱包してと届けるっていう、
作って売る者として当たり前のことを続けていきたいと思っています。
以下の記事も読まれています!
木曽桧材の買い付けに行ってきました
裏面の磁石の強度について
現代の"祈り"と"癒し"について
祈り雲(三つ渦)の箱のデザインが新しくなりました
設置のための付属の画鋲がロングサイズになりました
ボリュームアップした祈り雲の三つ渦の新デザイン