【神社・神棚豆知識その②】使用しなくなった神棚の処分方法について

お焚き上げでの神棚の処分の例

神棚の買い替えのタイミングで
祈り雲を選んで頂くことがあります。
その際の、前の神棚の処分について、
一般的な方法をまとめてみました。

基本的に、こうしなければいけないといった事はなく、
各人の良心に従って判断すればよいとのことです。
ちなみに、
祈り雲のような神棚を簡素にしたお札立てであっても、
分類としては神棚の一種とされているので、
祈り雲を処分する場合も、同じ処分方法でよいかと思います。
参考リンク:神社本庁:神棚(宮形)のいろいろ

神棚の処分方法を大きく分けると以下の3つです。

1・祈祷してもらう
2・お焚き上げ
3・そのまま廃棄する

どの方法を選ぶかは、それぞれのご予算や考え方によります。
例えば、神棚には神様が宿っていると信じていて、完璧にやりたい人は1の祈祷。
何となくたたりや迷信が気になるので、形式は押さえておきたい人は2番目。
こだわりはなく、できるだけ簡単に処分したい人は、3の方法です。

3つの処分方法の簡単な手順やポイントを説明します。

【1・祈祷してもらう場合】

1.神社の社務所などに申し込みをします。
2.神棚のほこりを払い、大きな布などにくるみ、神社へ持参。
3.神職に報賽(ほうさい)を行ってもらう。
4.祈祷後、神棚は神社で廃棄処分してもらえる。
5.御札は別途お焚き上げをしてもらう。
Points:
・事前に連絡申し込みをする 
・のし袋に玉串料を入れて納める
 (玉串料と初穂料の違い)  

【2.お炊き上げの場合】

お焚き上げとは、
神棚や故人の思い出の品など愛着を持って使われたものには魂がこもる、という思想から生まれた儀式です。
物にこもった魂を燃やすことで浄化し天に返すという意味で、年末年始、節分など年に数回行われることが多いようです。
お焚き上げの前にお札は神棚から取り出し、神社の「お札返納所」に納めます。
Points:
・近所の神社のお焚き上げの日程を調べる
・基本的に無料でできる  

【3.そのまま廃棄する場合】 

自分で廃棄する
自治体のゴミ回収日に燃えるゴミとして出しますが、自治体によっては回収できない事があるので、事前に問い合わせをしましょう。
専門業者に依頼する
大きい神棚の場合など、運ぶ事が困難な場合は専門業者に依頼する方法があります。
中には、オプションで処分する前に祈祷してくれる業者もあるようです。
Points:
自分で廃棄する場合も、業者に委託する場合も、お札は処分に出す前に取り出しておき、お焚き上げの時と同様に神社の「お札返納所」へ納める。

注意点:自治体によっては断られることがある。

購入時に処分の事も考えておきたい

最近では、ガラスでできたスタイリッシュなモダン神棚を見かけます。ガラスは燃えずに残ってしまいます。プラスチックは、燃えますが異臭を放ちます。
仮に、神棚購入時から、お焚き上げでの処分方法を想定している場合は、
ガラスやプラスチック製は避けた方が無難だと個人的には思いました。

まとめ

神道には、元々、こうしなさいという教義や戒律といったものはありません。
神棚には神様が宿っていると信じる人から、そもそもそういうことは全く信じないという人まで様々だと思いますが、それぞれの良心に従って処分方法を検討すればよいようです。
心にしこりが残らない方法を選ぶのが最善だと思います。
詳細を省き簡単にまとめてみましたが、
今回は、新しく神棚を買い替えた時の処分方法についてでした。

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